今日はクリスマスイブだからというわけではないが、
「奇跡は、諦めない奴の頭上にしかおりてこない!」(エンポリオ・イワンコフ)
そんな言葉が頭をよぎる。
「ずっと諦めてきた」と彼女が言えば言うほど、諦めきれない切なさを感じてきた。
事業主委託訓練が始まって3日目。
今まで、しっかりと「働く」などという経験がほとんどなかった彼にとっては、たとえ4時間とはいえ、非常に緊張し、疲れたようであった。
初日は、自宅に帰るなりすぐに一眠りしてしまったとのこと。
そして、「働くって大変だなぁ」と。
果たして仕事ができるのだろうか?
できないことばかりをつきつけられてきた親としては、ダメな結果ばかりが頭をよぎるのだろう。
様々な工夫で、障害者が働きやすい環境を作ってきている事業所とはいえ、彼にやらせてみたら、今までの工夫ではどうもうまく行かない。
やっぱり、彼にはこの仕事は難しいのか? そんな思いも頭をよぎったりもした。
しかし、3日目。
彼のために、小道具、スイッチ、足場のライン等々、様々な工夫が一気に登場した。
そして、最初は戸惑いながらも、しっかりと「仕事」をし、製品を作り上げている彼の姿がそこにはあった。
そんな彼の姿を見ながら、事業所の方と話し込む余裕すら生まれてきたのだった。
デジカメで動画や写真をとって、後はお任せして工場を後にした。
「奇跡をなめんじゃないよ!」
イワンコフは叫ぶ。
そう、諦めたらおしまいかな…?
仕事を終えたら、息子さんと2人でクリスマスケーキを買いに出かけるそうだ。
Merry Christmas! (^^)/