「人生波風」

「人生は一度しかないのだから なるべく波風をたてた方がおもしろい。
 僕はこう考えている。
 もちろん 何か問題を起こした方がよいというのではない。
 自分が正しいこと やってみたいと思ったことは、積極的にやるべきだということです。」

  …… 更に言葉は続く

「ただし自分が広い意味の心理から目を離したならば、
 自分勝手な行動でしかなかったり、身の破滅につながることもある。
 卒業=解放=自由 と多くの者は考えることでしょう。
 そしてその自由の中で何を始めるかが、君たちの最後の宿題だ。」

 1995年9月、37歳で死んでしまった友人が、生徒の卒業にあたって書いた「贈る言葉」。
 同じ大学に学び、その後、同じ高校の教員仲間として、実に色々のことをやってきた。

 僕にとっては、一番のヤツだった。
 とにかく、色々なことをつくりあげた。
 しょっちゅう喧嘩をした。職員室で大声をあげて怒鳴りあったことも。
 また、何か「事をおこす」前には、必ず二人で話し合った。

「どうせやるなら、面白く!」
「人生、波風たてた方が面白い!」
 それが、僕らの合い言葉だった。

 彼がいなくなってから既に14年が経つ。
 手元には、彼の追悼文集「人生波風」がある。

 やっぱりこれだワ! と思う。

 波風が立たない人生などないのだ。
 ならば、どんな波風を、どんな風にたてるのか、ということ。
 だよな…。

 これから先も、アチコチで波風をたてるのが自分の人生なんだろう。
 (お)

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