分岐点

先月末会社を退職したAさんは職業評価を受けるべく所沢に向かった。
今月末が休職期間のBさんは、休職後の身の振り方を決めないといけない。
Cさんは、今までの部署での仕事が合わないことから、来月から配置転換となる。
Eさんは、高次脳機能障害の検査入院をすることとなった。
Fさんは、3ヶ月のトライアル雇用から常用雇用に切り替わった。
Gさん、Hさんは、今日から働き始めた。
…8月を終え、この9月に一つの分岐点を迎える人たち。
そして、それぞれの人たちの決断に少なからず関わりをもってしまっている。

「専門家としてどう思いますか?」
「今の職場で続けられるますか?」
「退職した方がいいんでしょうか?」
「辞めた後、どうすればいいんですか?」
「勤務時間は何時間にしたらいいですか?」
「働くのは無理じゃないですか?」

他人の人生にこうまで関わっていいのだろうか?
自分の判断は少しでも相手のためになっているのだろうか?
間違えた事は言ってないだろうか?

全国各地で障害のある人の就労・雇用に関わっている人たちの多くは、日々同じような事を自問自答していることだろう。
それでも、人と関わることを仕事とした自分がいる。
できないことはできない。できることできる範囲でやっていくだけ。
そんな中でも、「働くこと」と「人生」から目をそらさないということと、その決断については決して誰かのせいにしない、ということは忘れてはならないと思う。

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