日曜日に事務所にやってきた彼はいたって普通の青年だった。
 礼儀正しく、話し方もしっかりしていた。高校を卒業し一般企業に正社員として採用され、6年になるという。
 先週事務所に電話が入り、「発達障害と分かって会社に伝えたら、契約社員でないと雇用はできない」そう言われたというのだった。
 とにかく事務所でゆっくり話を聞きます、となったのだった。

・部署が変わってから仕事で注意されることが増えた。
・自分自身も発達障害かもしれないと思い発達障害者支援センターに行った。
・検査をした結果、発達障害の疑いがあるということで医療機関の受診を勧められた。
・受診の結果『発達障害』と診断を受けた。
・その前後、精神的にも落ち込み、うつ状態になり1ヶ月の休職をすることになった。
・会社には、休みのことと発達障害の診断を受けたことを伝えた。
・先日、会社から「復職できるかどうか医者の診断がほしい。また、会社に戻るとしたら、正社員ではなく契約社員となることを了解してください」と言われた。

 ということだった。
 会社は産業医と社労士と相談をした上での話だということだ。
 …………
 え? え? え? え????
 途中何度か確認をした。
 これまでに仕事のことで注意を受けたことの有無や、契約内容の変更についての話し合いの有無等々。
 本人にしてみれば、何度か仕事のミスで注意を受けたことはあるけれど、ということだった。勿論本人の話しか聞いていないから判断ができる状況ではなかった。

「どうしたいの?」と聞いた。
彼は、身分の変更の事と発達障害の診断の事がリンクしているのだろうか、「会社を続けたいという気持ちは薄くなってしまった」と言った。

 差別禁止と合理的配慮の提供義務
 この資料を印刷して、あくまでも「一般論」として彼に説明をした。
 会社の負うべき義務。
 社員と会社の話し合いの大切さ。etc etc

 彼に伝えたことは
「色々と考えてしまうだろうけれど、まだまだあなたの人生はこれから。一生懸命に考えて、向き合うことが大事だよ」
「あなたの考えや感じたことは、間違っているとは思えない。勿論会社の言い分もあるだろうけれど、もし、会社に対してどう言えばいいかわからなければ、また、相談に乗るから」
「まずは、家に帰って自分で考えてみて」と。

 その日の夜、母親から電話が入った。
「ありがとうございます。とてもスッキリしたようです。自分の感じたことは決して間違ってはいないんだ、と思えたんだと思います」と。
 このお母さんこそ、10数年前にジョブコーチ支援で関わった方の母親の友人とのこと。
 今回のことを相談した時に、その母親から「だったら、くらしえんに相談してみたら」と紹介されたのだそうだ。

 会社と今週、復職にあたって話し合いをするとのことだ。
 その後、どうなったのだろう?

 頑張れ、頑張れ!
 サポートが必要だったら、いつでも連絡しておいで!

 障害者雇用の現場にあっては、実に様々な要因が絡み合い、決して計画通りにはいかないことが多い。また、十分なアセスメントがなされ、マッチングがはかられ、受入体制がしっかりしている所からはまず声はかからない。
 そうしたしっかりとした流れをつくることこそ、就労支援の基本であり、そうした流れがしっかりとできてきている事を随分と感じるようになってきた。
 しかし、我々に依頼が来るのは、「適応上の課題」があるからこそ、である。
 課題があるからこそ、声がかかるのだ。

 3月。
 事業所から、精神保健福祉手帳を持っている人のジョブコーチ支援を依頼され支援がスタートした。トライアル雇用と同時。支援期間は6ヶ月。
 支援が始まってすぐにコロナウィルス感染拡大の影響が出てきた。
 業務が固定化されず、その日にならないとスケジュールが立たないという状況。しかも本人は就労経験もほとんどなく、業務内容も初めてであり、明らかに苦手な作業である。
 どうして雇用したの? と言っても仕方がない。
 様々な理由があっての雇用である。
 少なくとも関わる以上はどうすることが本人のため、事業所のためになるのか、を必死になって考える。

 固定化されない日替わりメニューのような毎日が続く中、試行錯誤をくり返したが、八方塞がりの状況。打開策が見いだせないまま3ヶ月が経過しようとしていた。
 思い切って、職場を本社から変えることを提案し、事業所との調整に入った。
 しかし、新しい職場は雇用経験も少なく、現場の職員の方の不安感はとても大きいものだった。
 それでも、本人の能力の見定め、伸びしろをはかるためには、「環境側の固定」が重要となる。
 そして作業指導については、ジョブコーチが全面に出ることとした。

 いよいよ新しい職場での仕事のスタート。
 その日から、毎日、支援終了後zoomを使ってミーティングを行った。
 支援状況の報告のみならず、写真や動画を見ながらチェックしたり、その場でスケジュール表などを作成したり、と。
 現場に出ているジョブコーチには、翌日の現場でのポイントや声かけの内容や事業所に依頼することなどを整理する。
 別のジョブコーチは家庭訪問や連絡を通して、状況の確認をしたり、支えてほしい点、声かけのポイントなどを相談する。支援機関の支援員には現状の報告と今後の方向性の意見交換をする。
 本社に対しては、基本的な方向性の確認を要所要所でおこなっていく。

 ジョブコーチとしての「意地」もある。
「何としてでもしっかりとした方向性を見いだす!」
 そんな強い思いが毎日を支えている。
 大まかな方向性を堅持しつつ、日々の微調整を繰り返す中、
 作業手順をしっかりと覚えることができた。
 ジョブコーチの介入もほぼなくなってきた。
 作業時間も確実に短縮できてきた…。という所まできた。
 後は、一人でどこまで仕事ができるのか?
 ジョブコーチのフェイドアウトとその時に表出する課題と対処方法がポイントとなってくる。

 今日の支援後のミーティングでは、「どうしてAさんは変化したんだろう?」ということを話題にした。
 様々な要因があげられたが、「ジョブコーチ支援の原点」に立ち返った支援であったと思う。


 事実を正確に捉える。
 見えていないところを見つける。
 日々、PDCAを回していく。そのために回らない要素を探す。回すために必要な対策を練る。
 本人へのアプローチ、環境へのアプローチ。
 視覚化された資料、本人にとってわかりやすい指導方法。
 適切な負荷。
 タイミングをのがさないアドバイス、振り返り。
 上辺だけではない心からの評価。
 成果の可視化。
 そして、何よりも一緒に頑張っていこうというジョブコーチの本人、仕事への思いが伝わるのか……。
 行き着くところは養成研修や色々な本にも書かれている当たり前のことなのだが。

 もう一つ。
 今回、とかく一人で悩みを抱えることが多いジョブコーチだが、現場をどのように共有していくのか、「チームとしてのジョブコーチ支援」ということを色々と考えるようになった。
 その共有方法を可能にしたのは、zoomやNASなど活用によるところが大きい。zoom自体は一年以上前からコチョコチョ触っていたが、この間の社会情勢の中で、自分だけではなく組織としての活用が加速した。

 支援はまだ終わっていない。
 研修でよく「ジョブコーチは支援に入った時から消え方を考える」と口にするが、その「消え方」を考えられるようになってきたのは、大きな山が越えられたからだと思う。
 この間、事業所の方々にも大きな負担をお願いしてきた。
 ジョブコーチから事業所へと「主体」の移行も見えてきた。

 勿論、この先も何が起きるかはわからない。
 しかし、当初の目標である、変化の少ない場所で本人の能力やのびしろを見ることや、得意不得意を事業所、そして何よりも本人が見つめられるようになったことが大切である。

 トライアル雇用終了まであと2ヶ月。
 その時に本人はこの職場をしっかりと選ぶだろうか?
 仕事との向き不向きもあり、「選ぶ」時には色々と悩むのだと思う。
 しかし、その悩むこと自体がとても大切なことだと感じてもらえればと思う。

 2019年も終わろうとしています。
 今年一年、何度も「ジョブコーチ」のあり方・存在意義を考え直す場面に直面しました。
 それはとりもなおさず、私たちの法人としてのあり方への自らの問い返しの一年でもありました。
 2006年4月の法人時の4つの柱の一つに「ジョブコーチ支援は本人・事業主・家族の支援が大きな柱です。そのためには、ニュートラルな存在であり続けることが重要であり、施設、事業所、行政機関等から独立した存在であり続けることが必要と考えます。」と「ジョブコーチの自立・独立」をうたってきました。
 以来、中立性を保つために「利用者をもたない」こと、そしてジョブコーチとしての「精神的な自立」と「経済的な自立」を目指して今までやってきました。

 ジョブコーチ、ジョブコーディネーター、○○ジョブコーチ、職場適応援助者、職場適応支援者……、実に似たような名称が生まれ、何が何だか? 状態になってしまっている今日この頃です。
 何がどう違うのか、私にも簡単には説明ができませんし、説明し出すと聞いている方が嫌になってしまうのではないかと思います。
 私たち、訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)を仕事としている者にしてみると、次第にその存在意義が失われていくような、そんな危機感すら感じます。

 ジョブコーチとして雇用現場に求められるスキルは、とても高いものがあります。
 私自身、かつて私立高校の教師として20年近く様々な経験を積んできましたが、ジョブコーチとして現場にたち始めたとき、求められるスキルは「教師の時の比ではない」というのが直感的に感じたことでした。
 その感覚は鮮明に覚えていますし、未だにその感覚は間違っていなかったと強く思います。
 逆に、教員時代の給与とジョブコーチの時給単価の落差にもまた愕然としました。とても生活が成り立つものではなく、わずかながらの「謝金」がすべてでした。今でも基本的には変わっていないと思います。

「ジョブコーチの仕事をする」ということと「ジョブコーチを仕事とする」
 この二つは、助詞二文字の違いですが、とても大きな違いがあります。
 以来、ジョブコーチとしての経済的な自立が重要であるという思いは根底に流れています。そして、ジョブコーチが一つの職域にまでなっていくことが重要なことだと。
 勿論、そのためにはとても多くの課題と、それらを乗り越えていく意志がなければなりませんが……。

 雇用現場に直接関わり、本人、環境への調整を行っていくというこのジョブコーチという仕事は、もっとしっかりとした形としていかなければいけないと思います。
 2006年から2019年12月末まで、250のケースにジョブコーチ支援で関わってきましたが、特にこの10年の雇用現場の様変わりはとても大きく、これまでのジョブコーチ支援というものを整理し直さなければいけないと痛感します。
 振り返りをしっかりと行い、整理し言語化していくことは、ジョブコーチを仕事としてこれまでやってきた私たち法人としてしなければならない事だと思います。
 そして、少しでも次のジョブコーチのあり方を発信していけるようにしなければと……。

 2019年もあと少しで終わります。
 今年一年、また、新しい出会いがたくさんありました。
 私たちに関わっていただけたすべての人にお礼申し上げます。
 2019年12月31日

2017年度第1回くらしえん・しごとえん職場適応援助者養成研修の受講生を募集します。

研修日程
前半:2017年7月14日(金)~7月16日(日)
後半:2017年7月27日(木)~7月29日(土)
開催地・会場
静岡県浜松市  アクトシティ研修交流センター
申込期間
2017年4月17日(月)~5月19日(金)

詳しくはHPをご覧ください

この4月1日より助成金の名称変更や組み替えがされています。(雇用関係助成金 厚労省HP参照)

障害者雇用安定助成金(PDF)ついては、以下の3つのコースとなっています。
Ⅰ 雇用する障害者の職場定着のための措置を行うことを助成する「障害者職場定着支援コース」
Ⅱ 職場適応援助者(※)による障害者の職場適応の援助を行うことを助成する「障害者職場適応援助コース」
Ⅲ 労働者の障害や傷病の特性に応じた治療と仕事を両立させるための制度を導入することを助成する「障害・治療と仕事の両立支援制度助成コース」

ジョブコーチ支援に関する助成金は「Ⅱ職場適応援助コース」に分類されています。

「障害者雇用安定助成金(障害者職場適応援助コース)」のご案内~訪問型職場適応援助者による支援~(PDF)
「障害者雇用安定助成金(障害者職場適応援助コース)」のご案内~企業在籍型職場適応援助者による支援~(PDF)

特に訪問型職場適応援助者については、「支援計画策定に要する日数が4日間」「4時間未満の支援の場合は、1/2日として取扱い」となりました。
今まで、「2日間だけ」「半日も1日分とする」となっていただけに、現場の声をくみ上げてくれて助かります。

その他にも
「障害者雇用安定助成金(障害者職場適応援助コース)」を活用して、ジョブコーチ支援を実施してみませんか?~ 訪問型職場適応援助者によるジョブコーチ支援を行う場合~(PDF)
「障害者雇用安定助成金(障害者職場適応援助コース)」を活用して、ジョブコーチ支援を実施してみませんか?~ 企業在籍型職場適応援助者によるジョブコーチ支援を行う場合~(PDF)
というチラシも作られています。
特に訪問型の案内の中では、「障害者就業・生活支援センターの職員でも、受給可能な場合があります」「就労移行支援事業、就労継続支援事業(A型、B型)の職員でも、受給可能な場合があります」という紹介もあります。

職場適応援助あってこその職場定着だと思います。
少しでも、この助成金が活用されるようになると良いと思います。

また、申請書式も変更になっています。
4月1日からとなっています。ご確認ください。

事務所2008 「ジョブコーチであること」を基本として法人を立ち上げ10年が経ちました。
これまで支えてくれた皆様に心からお礼申し上げます。
今までがそうであったように、これからも一歩ずつ前に進んでいきます。

(2016年11月1日)

いつの間にか…、というのが正直な気持ちです。
当たり前のことですが、色々なことがありました。
それでも、「ジョブコーチであること」「ジョブコーチとして独立、自立した存在であり続けること」を基軸にして今日まできました。

特に経済的な自立、職業としての自立はまだまだ手探り状態が続きます。
ジョブコーチもまたしかり。
ジョブコーチをジョブコーチたらしめるものは何か?
理念も制度もスキルもまだまだこれからです。

それでも、目をそらすことなく真正面から向き合っていけば、必ず何かが見えてくると思います。
これからもよろしくお願いします。

今月の23日(土)に金沢で開催される『ジョブコーチカンファレンス2016』。
定員300名のところ、残りは30名です。
当日受付はしません。〆切は明日7月6日、23時59分までです。
金沢でお会いできることを楽しみにしています!
申込は→ョブコーチカンファレンス2016』です。

「人格」と言っても人の話ではなく、「法人格」についてです。
今年一年も、様々な人と出会い、様々な職場で支援に関わってきました。

ジョブコーチ支援の説明をしたり、支援の入り口で関わる方と現場で一緒に働く人たちは違うと言う、この当たり前の事は、現場にどっぷりと入らないと、本当に見えてきません。

就労支援員や、ナカポツの人たち、各種相談窓口の人たちと話が通じないと思うのもこの部分だと感じます。
そして、本日のタイトルのことです。
総務・人事担当の方、現場で一緒に働く社員の方やパートの方、更には日頃、接することもない、会社の経営者の方々…。そうした全ての人たちが集まって「法人」という人格を作り上げているのだと思います。
思考を司る経営陣、新しい栄養を体内に取り入れていく人事、体全体に血液を流し続ける総務?
そして、それぞれの機能を果たしていく「現場で働く人たち」。
そう考えてみると「企業理念」というのは、改めて大切なことなんだと思います。
別の角度から見れば、その「理念」が体全体にどこまで行き渡っているか、浸透しているかということの見極めが、私たちジョブコーチを名乗るものにとっては、とても大切なことだと思います。

翻って「我が法人」のことを考えてみると、情けなくなってきます。
小さな小さな法人となると、一人一人の果たす役割が非常に大きくなります。まして、個人の思い、感情が法人の思い考えとイコールになってしまいます。これは、あまりよくないことだと思うようになりました。
来年は、もう少ししっかりとした「人格」をつくりあげられるように、法人として成長していきたいと思います。

先月末会社を退職したAさんは職業評価を受けるべく所沢に向かった。
今月末が休職期間のBさんは、休職後の身の振り方を決めないといけない。
Cさんは、今までの部署での仕事が合わないことから、来月から配置転換となる。
Eさんは、高次脳機能障害の検査入院をすることとなった。
Fさんは、3ヶ月のトライアル雇用から常用雇用に切り替わった。
Gさん、Hさんは、今日から働き始めた。
…8月を終え、この9月に一つの分岐点を迎える人たち。
そして、それぞれの人たちの決断に少なからず関わりをもってしまっている。
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ジョブコーチをする上で必要な心構えの一つとして、「他人の人生に関わることの恐ろしさ」そして「他人の人生に関わる事への『覚悟』」ということを今までも言ってきた。
しかし、最近、高次脳機能障害や精神障害、発達障害といった方とのつきあいが増えてくるに従って、他者に関わる覚悟以上に、その「覚悟」は自分自身に向けられているのだと思うようになった。

昨日も高次脳機能障害の方と職場の話を中心に話を聞く時間をもった。今、職場内では、じっくりと時間をとることは難しいために、休みの日に事務所で話を、ということになったのだったが。
「今までこんなにゆっくりと話を聞いてもらえたことはなかったです」「時間があっという間に過ぎていきました」
気がついたら2時間が経っていた。

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6月なりました。
新年度の慌ただしさも一段落すると同時に、様々な事業が本格的にスタートします。
訪問型職場適応援助者としての支援も既に3ケース。今月前半にはまた2ケースがスタートします。
「訪問型職場適応援助者」は自法人の資料があるとしても、「企業在籍型」の様式がなかなか見つからずにいましたが、ありました!
愛知労働局の「各種法令・制度・手続き」のページに様式がダウンロードできるようになっているとの情報提供をいただき、早速ダウンロードしました。
様式を読んでみると、変更点がわかってきます。
少しでも「職場適応援助者」が広がっていけば、と思います。
下記ページです。
「企業在籍型職場適応援助促進助成金様式」
「訪問型職場適応援助促進助成金様式」
「障害者職場定着支援奨励金様式」

本日4月20日より、5月29日まで、7月に開催する、「平成27年度第1回職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修」の受講生募集を開始します。
今回、「第1号」「第2号」と言った名称や財源が変わりましたが、「職場適応援助者」の研修カリキュラムは名称が変わるだけで基本的には変わりません。
さらに、認定法人の要件が緩和されたこともあり、少しでも多くの法人が研修を修了した後に、認定法人としての支援事業に取り組んでもらえたらと思います。
多くの方の申込みをお待ちします。
申込みに関するページはこちらです。

また、職場適応援助者の制度変更に伴い、HPもリニューアルしました。
今後、色々と新しい制度にともなう情報もまとめていきたいと思います。
できるだけスッキリとさせていきたいと思います。

今年度から「第1号、第2号職場適応援助者」がそれぞれ「訪問型職場適援助者」「企業在籍型職場適応援助者」となり、助成金の受給資格認定も職業センターからハローワークが窓口になった。
この新制度の施行日は予算成立の翌日、つまり10日から変更になった。
様々な変更点が明確になっていないままにすでに新年度が始まって半月。
支援計画書の様式も変更になるというのだが、ハローワークに聞いても、職業センターに聞いても、書式は手元にない、とのこと。
機構や労働局のHPを探してみても見当たらない。
新年度になり、支援計画の策定のために動き出しているケースが4ケース。
ここにきて、また、2ケース新たに支援の依頼が入ってきた。

今回の改定の中で、支援計画策定のために事前に助成金対象になる業務は「2日」までしか認められない、とのこと。
「半日×4回=計2日」と考えられるか? と聞いたところ、「半日でも1日分」とのこと。
アセスメントから支援計画の策定は2回ですませろ、ということなんだろうか?

いずれにしてもしっかりとした書類が出てないので、何とも言えないが、いつになったら一式手元に届くんだろうか?
明日も、ジョブコーチ支援のうち合わせで2件、事業所を訪問するのだが…。

3月1日から静岡市栄町に静岡事務所をオープンします。
メンテック栄町ビルの806号室。
駅から徒歩4分(となってますが、ホントかなぁ…?)。静岡障害者職業センターの通りの反対側、一方通行を入ってすぐです。
部屋も5坪ちょっとですが、完全に独立していて話をしても漏れることはありません。
セキュリティもしっかりしており、日中は管理人の方が対応してくれます。
土日や時間外はインターホンで連絡をとって入ってくる形です。
有料ですが10人まで入れる会議室があり、ちょっとした勉強会もできます。
静岡での活動拠点にしていきますが、こちらでもジョブコーチを募集しています。

来年度より静岡市に事務所を開設することにしました。
中部地域におけるジョブコーチ支援への対応と、今後の移行支援事業所への取り組みを見据えてのことです。
それに伴い、第1号ジョブコーチ(職場適応援助者)として活動できる人を募集しています。
即戦力として活動していただくためにも、「障害者の就労支援経験1年以上」という条件は必須になります。

ここで言う「障害者の就労支援に係る業務を1年以上」とは
■ 就労支援等を実施する機関、医療・保健・福祉・教育機関、障害者団体、障害者雇用事業所等において、
■ 障害者の就職または雇用の継続のために以下の業務に関わった経験を言います。
1) 職業指導、作業指導等に関する業務
2) 社会復帰、職場復帰の支援に関する業務
3) 雇用管理等に関する業務

ジョブコーチというシビアな仕事ですが、とことんやってみたいという方を募集します。
まずはお問い合わせ下さい。

しばらくの沈黙が続いた後、Aさんは言った。
「ジョブコーチさんが来ても、結局は何も変わらなかったってことですね」と。
更に続けて、「最初に話を聞いたときには、少しでも今の状態が変わるかと、ホントに期待したんです」と。

支援センターからジョブコーチ支援の依頼があったのは昨年。
40代の後半になり初めて発達障害の診断を受けた方。
30年近く働き続けている職場。
本人も、会社もそして一緒に働く従業員もみんな困り続けていた。
長く続いたイライラ、不協和音。
そうした中で、いきなり目の前に現れた「発達障害」という言葉。

障がいの特性などを説明していけば、なるほどと思い当たる所はたくさん出てくる。
しかし「なるほど」で済ますことができないのが仕事。
「で、どうすればうまくいくの?」という所こそ求められるのであるのだが…。

会社の思い、本人の自己理解、一緒に働く人の理解、それらを踏まえた上での具体的な対策、環境構築…。
教科書的にはそうであるけれど、一端こじれてしまった人間関係などは、ジョブコーチを名乗って顔を出してみてもどうにもできない。
結局は、何も具体的な動きが作れずに、それぞれの人の話を聞くことしか出来ない。

何ら手をうつことも出来ずに撤収せざるを得ない、という姿勢を感じるから、最初の言葉となったのだろう。
勿論、事業所としての課題を整理し、明確にするということはしてきた。
とは言え、一緒に働く従業員として、たまりにたまったストレスを切々と訴えても、何も変わらなかった、期待しただけ落胆は大きい、というのがAさんの本音だろう。

現場にジョブコーチ支援に入る際には、過度な期待を抱かせないように、言葉には注意を払っているつもりであっても、現場の人たちの思いは我々の想像を遙かに超えていることが多い。
言葉を発することが怖くなる、そんな思いに苛まれた週末…。

今日で休みも終わり。いよいよ明日から2015年が動き始める。
明日職業センターに送付する12月のジョブコーチ支援事業の書類を見ているとつい横道にそれて色々なことを考え始める。

12月、ジョブコーチ支援として助成金対象となった人数は18人。
今まさにジョブコーチ支援中が7件。フォローアップが8件、新規計画の策定及び事前支援が3件。
年末、フォローに行けなかった所も何件かある。早々にでかけないといけない…。
事業所を交えての話し合いなどもセッティングしないと…。
考えるだけで息切れがしてきそうだ。(笑)
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2015年1月2日

2015年が始まりました。

休みが終われば、早々に岐阜県での職場適応援助者養成研修が始まります。
1月に前半3日、2月に後半の3日…。雪は大丈夫でしょうか…?
年末に依頼を受けたジョブコーチ支援や雇用事業所からのサポート要請も既にスケジュールが一杯です。慌ただしい毎日が繰り広げられていくのでしょう。

一年前、北側の寒い場所から事務所を南側に移しました。
日差しが一杯差し込んできます。
耳に入ってくるのは、時計の秒針の音と時折通りを通る車の音くらい。
静かに静かに時間が流れていきます。
もうしばらくこの贅沢な時間の中に浸ります。

そして、また一年間頑張ります。
今年一年、よろしくお願いします。


【1月】
■ 第3回職場適応援助者養成研修(前半)
【2月】
■障害者雇用研修会(雇用サポート事業)
■第3回職場適応援助者養成研修(後半)
■養成研修機関連絡会円卓会議(島根)
【3月】
■第8回フォローアップ研修。
■JC-NET会議(連絡会として企画参加)
【5月】
■ジョブコーチカンファレンスin福島


そんなに簡単に言わないで! と最近ホトホト思うことが増えてきた。
自分たちがしっかり支援ができている、ということではなく、その全く逆で、支援現場でうまくいかないことや、難しい場面に直面することが多く、自分たちの力の無さや、限界を痛感することが多くなってきているからであり、「心が折れる」という言葉が出てくる頻度も増えてきている。
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第2回養成研修講義資料、研修のしおり

先週末、来月、愛知県名古屋市で開催するジョブコーチ養成研修の講義資料を受講生と講師の方々に発送しました。
その一方、本日から来年1月に岐阜県で開催するジョブコーチ養成研修の受講生の募集を開始しました。

方や研修に向けての事前課題の提出、方や受講の申込メール…。
方や受講生の実習先の割り振りとスケジュールの最終調整、方や実習先の確定…。
交通整理が大変です。(汗)

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配達員を待つ講義資料達

3日ずつの2分割の研修は果たして?
前半から後半の2週間という「間」が、研修の流れや受講生に与える影響は?
受講生の地域の変化は?2号の受講生は増える?
来年、1月23日からの研修。雪は大丈夫でしょうか…?

色々と考えることはありますが、いずれにしてもやってみないとわからないということばかりです。
不安もありますが、それ以上に新しいことへの期待が膨らみます。