大晦日に思う…

 今年も残すところ、あと数時間。
 毎度のことだけれど、やっておきたいことと時間との追いかけっこ。
 どこの時点でふんぎりをつけて諦めるか、だ。
 とうとう開き直り、こうして、ブログを書くことがその年最後の仕事で、ここ数年、大晦日の恒例になっている。

 
 今年一年、本当に忙しかった。

 3回のジョブコーチ養成研修。
 和歌山、静岡での長期間に及ぶ就労支援者への研修。
 講師に呼ばれる場所も、対象もずいぶんと広がっていった。
 そして、静岡県立短期大学と愛知教育大学での講師…。

 活動の範囲や幅が広がり、ずいぶん多くの人と出会うことができた。
 それが、更に自分たちを豊かにしていってくれた。

 一方、ジョブコーチ支援についても、医療機関、就労支援機関などとの結びつきが確実に広がった分だけ、より時間をかけて丁寧に関わるケースも増えてきた。
 また、ケースを重ねれば重ねるだけ、「繋がり」の大切さと難しさを痛感することも増えてきた。
 

 慌ただしく、あっという間に過ぎていったこの一年。
 落ち着いてゆっくり立ち止まり、自分たちの位置をじっくりと見定めることもなく走り続けてきた、というのが今の実感。

 それでも、本当によくがんばってきたと思う。
 それは自分のことではなく、「くらしえん・しごとえん」が、ということ。

 色々な関わりが増える中、思ったこと。
 くらしえん・しごとえんは「ジョブコーチ」というものにこそ、これからも一番こだわっていくのだということ。

 ジョブコーチは障がいのある人が働く現場の「最前線」に立つ。
 他人の人生へ介入し、介在することの恐ろしさを自覚し、だからこそ、自らにより厳しくあらねばならないと。
 来年は、「ジョブコーチ」としての有り様、専門性により活動も意識も絞っていきたい。

 今年一年…。
 何度も心が折れそうになったり、嫌になったり、何もかも投げ出したくなったり…。
 そんの自分たちを支えてくれたのは、多くの人たちの笑顔や頑張り!
 たくさんの人との出会いこそが、自分たちの原動力。

 来年の今日、今よりもほんの少しでも良いから、前に進んでいる自分たちでありたいと心から思う。
 そして、地域で、日本で、世界で今よりも笑顔が増えていくために自分たちのできうる限りのことをしていきたいと思う。

 すべての人たちへの感謝をこめて。

   2011年12月31日 (お)

・・・おまけ
 このブログを書き始めてから、今日は4回目の12月31日。
 かつてはこんな12月31日でした。
 2008年12月31日 「流れの中で」
 2009年12月31日 「ゆく年」
 2010年12月31日 「2010年の終わりに」

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