「やっぱ、オタクだよ」と水野に笑われた。
あまりにも悔しいので、ジョブコーチ支援現場におけるiPhone活用方法などを……などと力めば力むほど、ますます笑われる。
それでも語らずにはおられない。
オタク第2弾!
聴覚障害の彼とのやりとりに、手書きのアプリを使用する。
以前は、バインダーに紙をたくさん挟んで一枚一枚めくっていた。
iPhoneの画面は小さいけれど、使い方は説明などしなくても、直感的にわかってくれた。
保存もできるし、必要があれば、画像にしてメールで送ることもできる。
↓ は、今日の支援現場でのやりとり。
しばらく休んでいたA君のことについて、「A君は僕が一緒のときは、仕事はできるよ。(だから、大丈夫だよ)」というメッセージ。
iPhoneの小さい画面でも何とかなるが、iPadになれば、画面上に図を書いて説明もできる。これは、聴覚障害の人だけではなく、色々なところで応用できる。
お次は、Evernote。
その場で撮った写真などをすぐさま、ネット上にアップすれば、事務所などでも皆が見ることができる。これまた便利。写真だけではなく、ボイスメモも送ることができる。
そして、AirVideo。
動画をiPhoneなどのスマートフォンに入れて持ち運ぶには、容量的にはきつい。
しかも、デジカメやビデオで撮ったものなど、変換作業の一手間がかかる。
インターネットなどにつながる環境があれば、事務所のパソコンの中に入っている、様々なビデオを出先の端末から見ることができる。
一つ一つ動画のファイルを持ち運ぶ必要はない。
事務所のパソコンなどに動画ファイルなどをきちんと整理しておけば、3ヶ月前の仕事ぶりと、今日の仕事ぶりを見たりすることができる。
今日、水野がiPadを持って現場に出かけたが、本人への支援以上に、支援者にとって作業内容を確認することに役立った、とのこと。
いくら事前に作業工程を分析したり、自分でやってみたところで、現場のプロの人たちの動作は明らかに違う。
作業を指導する上で、見落としていたところや、確認が不十分なところ、しっかりと理解できていないところなどが、現場で支援する中でわかった、ということだった。
iPhone、iPadの使い道はまだまだあると思う。
何よりもすごいと思ったのは、機械の苦手な水野でも触れる、と言うことだと思っている。
直感的な操作、これは非常に大切なこと。
こうした道具、使わなければならないというものでもないし、道具に振り回されてしまうのは、本末転倒。
要するに支援者の得意とするところで勝負すればよいのだということだと……。