サウンドテーブルテニス記録会

090222 「今日は、しっかりと時間を空けておいてください」と随分前から言われていた。
 静岡県のサウンドテーブルテニスのクラブが行う大会の審判を頼まれていたのだった。

 まだまだメジャーなスポーツではなく、競技人口も決して多くはない。そして、公式審判員は静岡県内では20名に満たない。しかも、恒常的に関わっている審判となると10名もいないのが実情。

 それでも、2月に行われる記録会は、全国障害者スポーツ大会への出場選手を決める、大切な大会で、出場選手も一生懸命であり、審判も非常に神経を使う。

 元々、「盲人卓球」と言われており、視覚に障がいのある人たちにもできるように、と考え出された卓球。

 ピンポン球の中に鉄球が入っており、ラバーのついていない木のラケットで、台の上を転がす。選手はラケットに当たった音、転がる音を頼りに、プレーをする。
 ゲーム中は公平になるように、プレーヤーはアイマスクをつけて行う。

「音を頼りにする」ために、「明確な音」が要求されるが、何をもって「明確な音」とするのかは、全く曖昧なもの。だからこそ、より一層、不公平のないようにジャッジをしないといけない。
 本当に、疲れる。
 このジャッジの難しさが、このスポーツが広がらない大きな要因だと思う。

  最近、重苦しい話題が多く、しかめっ面ばかりしていたが、珍プレーに笑い、ナイスプレーに驚嘆するといったように、一心にボールに向かう選手達と一日を過ごし、頭の中が空っぽになった感じがした。

 みんなとても上手くなっていて驚くことしきり。
 でも、来年度、新潟の全国大会に出られるのは一人しかいない。
 これもまた、現実。(;´_`;)

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