「ジョブコーチ」って、

そんなに簡単に言わないで! と最近ホトホト思うことが増えてきた。
自分たちがしっかり支援ができている、ということではなく、その全く逆で、支援現場でうまくいかないことや、難しい場面に直面することが多く、自分たちの力の無さや、限界を痛感することが多くなってきているからであり、「心が折れる」という言葉が出てくる頻度も増えてきている。
 様々なセミナーや研修会の案内の中「ジョブコーチの活用方法」「ジョブコーチ支援の窓口は」等の文言が目につく。
制度の説明はできるかもしれないけれど、雇用現場に直接入っていく大変さってどこまでわかっているんだろう?と思ってしまうことが…。

「定着支援」もそう。「定着」の前に雇用時の支援、職場適応支援こそ大切だと思うのだが…。
いったん雇用した以上、企業の雇用管理の枠組みに従業員として組み込まれるわけで、雇用現場からは「部外者」は身を引いていくべきだと思う。
…いわゆる「ナチュラルサポートの形成」。
これまた言葉にすれば簡単に聞こえるが、我々ジョブコーチは、「一人の従業員として雇用現場の中で自立していく」ことに全てを集中していく。

もちろん、数年たって職場環境や職務内容の変化など、スキルアップなど、職場適応上の課題が表出して、雇用現場に直接入っていくことが必要になれば、再度、ジョブコーチとして関わっていけば良い。
ただし、これとて、我々1号ジョブコーチではなく、2号ジョブコーチが頑張っていくところであると思う。

チョコチョコッと「ジョブコーチ」を名乗って現場に顔を出せば、障がいのある人たちの雇用が簡単に進むほど、現場は甘くない。
いや、そもそも「働く」って大変でしょ? しんどいでしょ? それでもみんな人それぞれの思いがあって、働き続けているんでしょ?
大変だけれどすごいこと、そして素晴らしいこと。
それが働くということ。
決して簡単なことじゃないよね、と。

「ジョブコーチ」という言葉が踊っている!
そんなことを感じる、今日この頃。
…全くの愚痴? かな…。

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