ジョブコーチ養成研修から一転、月曜日から3日間、静岡県から受託した「福祉施設管理者スキルアップ研修」の中、他施設見学に来ている。
横に長い静岡県。6月に行った全体研修を受けて、参加者を東部、中部、西部の3地域にわけ、地域ごとに他の事業所を見学に行く、というもの。
昨日の火曜日は、東部地域にある就労継続B型の事業所。
「あり続けること、それを大事にして28年間、やってきました」
とはその施設長さんの言葉。
28年前、地域の精神に障がいのある人たちの受け皿としてスタートし、以来、この地域において「あり続けて」きた小規模の作業所。
仕事としては、市から委託を受けたリサイクルの作業と、廃品回収、ぼかし…等々。
平均の工賃3万円。多い人で8万円になることもあると言う。
「精神の方たちには、安心できる場所が必要なんです」
「(外で)働きたい、と言ってくればしっかり応援します。でも、こちらから、『働きにいったら』とは言いません」
とにかく施設長さんをはじめ職員の方たちが、元気で明るいことがとても印象に残った。
もっとも、その明るさや元気を生み出し続けるためには、本当に色々な困難や紆余曲折があったことと思う。
「働き続けることが大切なんです」と色々な研修で話をしているが、地域に「あり続けること」を何よりも大切にしているという施設長さんの言葉がとても自然にこちらに伝わってきた。
くらしえん・しごとえんが地域にあり続ける意味を考えなくては、と話を聞きながら痛感した。