先月に続き、今月も脳外傷友の会の西部例会に参加してきた。
この例会、毎月一回、第3土曜日に行っており、かれこれ10年になるという。
当事者の交流会と家族の相談会の二部屋にわかれ、午後13時30分から16時30分まで。
この例会を支えているのは、聖隷三方原病院のドクターの片桐先生と、作業療法士さん達。
皆、10年間というものボランタリーに関わりをもってきているとのこと。
支える人たちの熱意、思いがあってこその10年なのかもしれない。
随分前に例会に参加し、紹介をしてもらったこともあったり、当事者の方の中には、僕が現場でジョブコーチとして関わりを持った人たちもいる。
この一年、随分と、高次脳機能障害の方の相談に乗ったり、病院に行って職場復帰の打ち合わせをしたりすることが増えてきた。
そうした中で、病院の作業療法士の方やソーシャルワーカーの方達とのつきあいも随分と増えてきた。何人かは、障害者職業センターに職業評価の依頼をし、職業センターと一緒になってのジョブコーチ支援も視野に入れた繋がりができてきている。
「ジョブコーチ」というと、「現場で」「仕事を教える人」というイメージが強いが、「現場支援」は極めて様々な問題・課題が集約される場所ではある。
しかし、大事なことは、「現場支援」の前後だと痛感する。
とってつけたように現場に入っていっても、ジョブコーチは本当に無力だと思う。
どこから受け継ぎ、どこにつなぐのか? その点をしっかりと見据えられるようなつながりこそ大切なんだろう、と。
片桐先生には、ジョブコーチ養成研修の講師もお願いしている。
その時に「支える人の支援」を強調する。
本人も苦しいが、本人を支える家族も同じように苦しいのだ、と。
毎月第3土曜日。
僕の手帳には「家族会」の予定が書き込まれるようになった。