身体の疲れ・心の疲れ

 昨日、一本の電話が入った。
「今日、娘が帰りのバスの中、泣きながら帰ってきたんです」と。
 特別支援学校を卒業後、入所の福祉施設に入っていた彼女は、昨年末からのトライアル雇用を経て、3月から常用雇用に移ったのだった。
 トライアル雇用からのジョブコーチ支援も終わり、今は、フォローアップとして、月に一回程度の職場に訪問して、様子を遠くから見ているところなのだが…。

 昨日、職場の先輩を呼び捨てにしたことで、上司から注意を受けた。
 あわせて、時間内に仕事が終わらないことも怒られた。

 彼女の行う業務は、福祉施設での清掃業務。
 全館が冷房が完備されているわけではなく、廊下や階段、使用していない会議室などは、かなり暑くなっているようだ。

 一人で黙々と仕事を続けるしんどさは容易に想像がつく。

 かつて入所していた福祉施設での作業が決して快適だということはないだろうが、それでも、お金をもらって職員として働くこととは違う。

 事業所も当初の不安も消え、いつしか「一人前の職員」としての対応に変わり、要求水準も上がっていく。

 この暑さで体力も必要以上に奪われ、体力の低下は、心の疲れを招いていく。
 周囲にしてもそう。
 心のゆとりのなさは、時として、言葉からやさしさを奪い、刺々しさをともなう。

 あたりまえの注意であっても、疲れ切っていた彼女の心は、色々な思いが重なって、涙となって溢れてきたんだろう……。

 夜、本人から「水野さんに話しがしたい」と電話があった。

「○○で働いている、××君も、『仕事がつらい、やめたい』って言ってきたよ。仕事は大変だし、怒られることもあるね。暑さも大変だよね。でも、乗り越えて行こうね」と……。

 自分だけではないんだ、という事に彼女は驚いたようだ。

 働き始めて直面する様々な出来事。
 そうした一つ一つが、彼女たちを強くしていくんだろう。

 頑張れ、みんな。
 頑張れ、自分! (^^ゞ

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