僕が理事をつとめている「浜松手をつなぐ育成会」の「就労支援委員会」では、この年末、成人部会の会員の中で子どもが一般企業に勤めている家庭に電話で連絡をし、状況を把握することにした。
この雇用状況の悪化の中で、仕事内容、雇用条件、環境面等で何らかの変化があったのかなかったのか、ということを中心に、その他、不安に思っていることなども話しの中でくみ上げていこうということになった。
今日、何とか僕の担当をしている人たちへの電話連絡が終わった。
連絡をした中では、特に変化があったということは聞かれなかったが、それでも、次のようなことを皆、口にした。
「自分の子どもからは実際どんな状況なのかがわからない」ということと「会社の事は気になるけれど、親が見に行くわけにもいかないし……」と。
そうだろうと思う。特に知的障害の場合は、本人の口から実際の会社の様子が伝えられることはほとんどないと言っても過言ではない。親としては、我が子の様子を見て憶測するしかないのだ。
ある家庭では「学校を卒業して何年も経つと、どこに相談して良いのかわからない」と。
「働き続ける」を支えるシステムが本当に必要なんだと言うことを改めて思った。