「それにしても「俺ルール」とは、上手く言ったものですね。ピッタリな言葉だと感心してしまいました。思えばこの二十年・・・「花子ルール」を丁寧に丁寧に打ち崩しながら闇の中を進んでまいりました。(まるで炭坑夫!?)」
「そちらに気をとられて極々当たり前なルールやマナーを仕込みそびれた感が強い今日この頃・・・・それにしても、この自閉の、この理解の仕方はなんなんでしょう!?
感覚の違いは、このヘンテコリンな理解の仕方から来るのでしょうね。この理解できない、理解の仕方って・・・ん~っ!「やっぱ素人さんには分かるまい!」ですよ。
普通の方々にしてみれば、本当に「未知との遭遇」だと思います。だからこそ、本当は10年、20年、30年、先を見据えて一般常識を仕込まなくてはいけなかったですね。気が遠くなってしまいました。見よう見まね、とか、成長と共に自然に身に付く、とか、今までの経験から想像して目新しいことが何となくでも出来てしまう・・・といったことは皆無ですもの・・・・なんにつけても、まず練習、まず訓練、そうそう前振りは忘れずに・・・
今夏、初めてお店でザルそばを注文した花子さん!?家ではさんざん、そうめん や そば は食していたので当然食べ方はわかっていると思って居たのですが、いきなりザルの上のソバに つけダレをかけようとしているので驚きました!?「違う!違う~!ソバをこっちにつけて食べるの~!?」
お婆さんと唖然。
「良かったね~お店でザルソバ食べてみて~お店でのザルソバの食べ方知らないで通る所だったよ~!?」
より多くの体験を積まなくてはいけない!これは教訓です!
洗濯物を干してもらった時のこと、ネットに入った洗濯物数枚・・・ネットごと!?ネットごと洗濯竿にぶらさがっていました。
普通!だいたい想像というものがつくだろうが~!?
ー中略ー
企業就労は私たちにとって大きな大きな挑戦です。“植村なおみ か 三浦雄一郎 か” っていう域くらいに感じています。困難が無いはずは無い・・・・この先、成長と共にまた新たな問題がうまれてくるでしょう。それでも社会に沿って生きていけるようにと願わずには居られません。」
支援している花子さんのお母さんからいただいたメール。
花子さんを支援している私達は、お母さんと何度もメールをしたりお話しをしたりして、彼女はどうしてそういう行動をするのかと推測の際のヒントをいただいている。
自閉症の奇異にとられがちなコミュニケーションと自己表現は、職場の中でなかなか理解してもらえずだんだん孤立していく。それでも、ただ一人でも理解者がいればその人に支えられて頑張って働ける。だが、その一人が配置転換で人的環境が大きく変わったとき、何かのきっかけで問題行動が噴出する。
今、そんな相談を何件かの事業所から受けている。本当に難しい。でも一番辛い思いをしているのは自傷行為をはじめてしまったり、死にたいと口にしている当事者達なのだ。早く会って話しを聞いてあげたい。