「伴走型支援」という言葉を耳にしますが、自分の中では非常に違和感を感じる言葉であり、どうしてもすっきりしない言葉としてあります。
この違和感の根っこには、伴走者としてブラインドランナーの人たちとアチコチのレースに出たり、たくさんの視覚障害者の方たちとのおつきあいがあると思います。
その違和感の正体が「あ、これだったんだ」と思うきっかけが最近のニュースで「姫路のNPO、活動拠点開設へ-「オーダーメード」で障害者支援」というタイトルを見たときでした。
「伴走」という言葉の場合、あくまでも主体者は「伴走者」です。
伴走をするのは「伴走者」「支援者」…。
そして、対象者は「伴走をしてもらう」「伴走される」のです。
ブラインドランナー、障害者があくまでも「受け身」となる言葉だと思います。
一方、「オーダーメイド」は、注文する主体は「注文主」「顧客」であり、注文に基づいたものを作り上げていくことです。障害者や雇用する企業が主体となるのだと思います。
ここが一番ではないかと。
伴走は「してあげます」よ。
オーダーメードは「注文して下さい」「注文通りにしますよ」。
立ち位置、目線が違うのではないかと思います。
これが違和感の正体だな、と思いました。
…昔、レース中よく「伴走頑張れ!」と声をかけられたりしました。
ロープを横で持ちながら、コースを指示しながら走っている姿は、主体者であるブラインドランナーよりも時として伴走者の方が目立ってしまうのでした。
伴走者はあくまでも黒子…。主体はブラインドランナー…。
そこなんだろうな…と思いますが、う~ん、上手くまとまりません!