本日、静岡県労働局において、平成22年6月1日の障害者雇用状況報告が発表されています。
□平成22年度静岡県障害者雇用状況
□平成22年度障害者雇用状況
雇用率1.8%と一口に言っても、数字だけが一人歩きするのはおっかないと思います。
あくまでも「目安」にすぎないのですから。
例えば、これらのいわゆる「ロクイチ調査」の対象としては(今さら言うまでもないことかもしれませんが…)
1:雇用義務のある企業(56人以上規模の企業)についての集計
2:「障害者の数」は、
○身体障害者(重度身体障害者はダブルカウント)
○知的障害者(重度知的障害者はダブルカウント)
○重度身体障害者である短時間労働者
○重度知的障害者である短時間労働者
○精神障害者精神障害者である短時間労働者
(精神障害者である短時間労働者は0.5人でカウント) です。
静岡県の場合
労働者数 477,613人
A 2,131人 重度身体・重度知的(ダブルカウント対象)
B 186人 短時間の重度身体・知的
C 3,538人 重度以外の身体、知的、精神
D 87人 短時間の精神(×0.5カウント)
となります。
ですから、静岡県の雇用率算定のための雇用障害者数は
A×2+B+C+D×0.5=8029.5人 となるわけです。
しかし、ダブルカウント、×0.5カウントをすべて「1」とすると 5,942人という数字になります。
今回、静岡県は1.68%(前年1.65%)に改善、という報告ですが、5,942人で計算すると、1.24%(前年1.22%)です。
5年間の数字をExcelでまとめていて気になったこととして、静岡県ではH20年に比べ、労働者数が14,000人減少し、企業も74社減っていることなどもその一つです。そうした中での雇用率の増加で。
また、静岡県の西部は、特に製造業の落ち込みが激しく、雇用率が改善したという実感がなかなかわいてこない、というのが正直なところです。
もう少し、ゆっくりと調査結果を見たいと思います。