今回の大分の大会には、全国から3202人の選手と2030人の役員、計5000人を超える選手・役員が参加している。そして、これらの人数を受け入れる現地のボランティアを含めて、本当に多くの人たちの支えによって、この大会は成り立っている。
国体のあり方、障害者スポーツのあり方、など色々な課題が多いのも事実。意見も様々であろう。しかし、課題は課題として考えるとして、こうした大会に参加できる選手たちは、それなりにたくさんのものを手にすることができることを実感する。
そして、選手だけではない、役員として関わることのできる自分自身、本当に素晴らしい体験をさせてもらえることに心から喜びを感じる。
本当に色々な障害者がいる。
ここでは、お互いに譲り合ったり、配慮をしあったりしなければ、多くの人たちが共存することはできない。この当たり前の事が、できていない今の日常生活での、障害者の苦労となかなか「配慮」に対する合意の難しさを思う。
「全国障害者スポーツ大会」という閉ざされた空間だからできる、というのではなく、この空間が少しでも地域に広がっていけば、いや、広げていくことが、こうした大会に参加させてもらえる僕たちコーチ、監督の役割の一つでもあると思う。
【入場行進~入場ゲートから競技場】
(この瞬間が一番、好きです。地元の人たちの暖かい歓声。心がふるえます)